75センチ以上のタマンはナナハンタマンと呼ばれ、タマン釣り師が目標とするサイズだ。ハチマルと呼ばれる80センチオーバーを釣った経験がある人は少ない。
タマンを狙って周年、竿を出している釣りクラブShoreScratchの宮良佳樹さん。今年もすでに50匹以上のタマンを釣り上げているが50~60センチとサイズが物足りない。針を飲み込んでいないタマンは逃がした。
そろそろ大物が釣れるシーズンかと思った20日に糸満海岸のマル秘ポイントで72センチの大物を釣った。これはもっと大物が釣れるのではと期待して、翌日、友人と2人で夜9時ごろから釣りを始めた。現地で取れたボラを餌に70メートルほど遠投してアタリを待った。午後11時にアタリを知らせる鈴も鳴らない勢いで、竿が一気に海面に向かって突き刺さった。
大物だと確信した宮良さんは、急いで竿を手に取り、道糸を少し送り込んで、魚がしっかり針を飲み込んだタイミングで、フッキングを入れた。驚いた魚は抵抗しようと試みるが、魚に主導権を与えないように強引に寄せる宮良さんの前では、抵抗ができず1分ほどで寄せることが出来た。
ライトに浮かんだ大物を見て自己記録の80.5センチを超えたかもと、急いで釣具店で検量したが、77.5センチ、5.5キロと、自己2番目の記録となるタマンだった。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)