八重山(男子)糸満(女子)がソフトテニス団体で優勝 県高校新人大会


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連動してコートを動き回る八重山の前本翔太郎(左)と吉川洋一朗=30日、県総合運動公園庭球場(長嶺真輝撮影)

 県高校新人体育大会は30日、県内で9競技が行われた。ソフトテニスは男子団体で八重山が初優勝し、女子は糸満が9年ぶり6度目の頂点に立った。

 (県総合運動公園庭球場)
 【男子】
▽団体戦1回戦 北山2―1西原、糸満3―0南部商、那覇西2―1沖縄工、豊見城3―0辺土名、向陽2―1昭薬付
▽同2回戦
名護 3―0 北山
那覇西 2―1 糸満
知念 3―0 豊見城
八重山 3―0向陽
▽同決勝リーグ
八重山 2―1 名護
八重山 2―1 那覇西
八重山 2―1 知念
名護 2―1 那覇西
名護 3―0 知念
知念 3―0 那覇西
▽同最終順位 (1)八重山3勝(2)名護2勝1敗(3)知念1勝2敗(4)那覇西3敗

 【女子】
▽団体戦1回戦 知念3―0豊見城、読谷3―0北山、首里2―1那覇商
▽同2回戦
八重山 2―1 知念
那覇 2―1 向陽
名護 3―0 読谷
糸満 3―0 首里
▽同決勝リーグ
糸満 2―1 八重山
糸満 3―0 那覇
糸満 2―1 名護
名護 3―0 八重山
名護 3―0 那覇
八重山 2―1 那覇
▽同最終順位 (1)糸満3勝(2)名護2勝1敗(3)八重山1勝2敗(4)那覇3敗

男子団体で優勝した八重山

<ハイライト>男子八重山/攻め気、冷静貫く 吉川・前本が殊勲

 勝ったチームが優勝となる男子の八重山対名護は、2試合を終えて1勝1敗の五分。運命の第3試合はまれに見る熱戦となる。

 ゲーム数1―1で迎えた3ゲーム目。吉川洋一朗の力のあるショットで崩し、前衛の前本翔太郎のボレーで得点を重ねる八重山に対し、名護の古我知翔太・東江朝陽組も粘り強いラリーで一歩も引かない。5回のジュースの末、「ずっと攻め気はあった」(吉川)という八重山が際どいコースを突き続けて得点を重ね、このゲームを奪った。

 流れが傾いたかに見えたが、再び名護が追い付き、ゲーム数3―3で7点先取のファイナルゲームへ。先にマッチポイントのチャンスを得たのは名護。しかし八重山は焦らない。「ファーストサービスを入れて、クロスを抜かれないように」と2人で冷静に確認し、堅い守りから3連続得点を挙げて勝ちきった。

 昨年の新人大会と今夏の県総体は名護に負けて準優勝だった八重山。雪辱を果たし、豪快なガッツポーズで喜びを爆発させた主将の吉川は「プレッシャーもあった。勝った瞬間は解放感がすごかった」と晴れ晴れと振り返る。1年生の前本は「前日からすごく緊張していたから、全部吹っ切れた感じ。とてもうれしかった」と初々しい表情で笑った。
 (長嶺真輝)

得点を奪ってガッツポーズする糸満の伊芸美由華(左)と玉城みりあ=30日

女子糸満/得点の度「っしゃー」/全員で前向き雰囲気

 ○…得点を奪う度、プレーする選手と応援する側が「っしゃー」と同時に腕を突き上げる。決勝リーグ全勝同士の対決となった最終戦。糸満は前向きな雰囲気を全員でつくり、八重山との戦いを制した。優勝を決定付ける最後の1勝を挙げた副主将の玉城みりあは「最初のゲームを取られて焦りもあったけど、ベンチのみんなが盛り上げてくれた」と応援を力に変えた。

女子団体で優勝した糸満

 コロナ禍で練習時間が限られる中、普段から試合のような緊張感をつくっていたという。「いつも通りにやること」をチーム目標に掲げていた石塚可憐主将は「切磋琢磨(せっさたくま)してやってこられた」と満面の笑みを浮かべた。