HIV検査、一部再開へ 那覇、南部、宮古保健所 コロナで1年以上休止


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那覇市保健所

 沖縄県内全6カ所の保健所が新型コロナウイルス対応を理由に1年以上休止していた無料・匿名でのHIV検査と相談について、那覇市保健所と南部保健所、宮古保健所は11月から限定的に再開することを決めた。

 宮古保健所は9日から再開する予定。以後毎週火曜、木曜に実施する。午前9時から午前11時まで。要予約。梅毒、クラミジア、B型・C型肝炎の検査・相談も再開する。

 那覇市保健所は15日から再開する。12月を除いて、来年2月までは毎月第3月曜に実施。午後1時から午後3時まで。要予約。梅毒の検査も実施する。

 12月1日の世界エイズデーに合わせ、宮古保健所は11月30日から12月2日まで、那覇市保健所は12月1日から3日までの連日、検査を実施予定。

 南部保健所は18日から再開する。以後毎月第3木曜に実施する。午前9時から午前10時30分まで。先着4人。要予約。梅毒の検査・相談も再開する。

 宮古保健所と南部保健所は検査希望日の2週間前から予約を受け付ける。県は今後、県内全ての保健所での検査再開を目指し、随時ホームページなどで案内する予定。

 県内のHIV検査をめぐって、県と那覇市は保健所のコロナ対応による業務逼迫(ひっぱく)を理由に、2020年7月から8月にかけて、全面的に検査・相談業務を休止した。

 代替手段として現在六つの民間医療機関での検査を案内しているが、いずれの医療機関も本島中南部に集中し、離島や本島北部などでは検査が受けられない。民間での検査は原則有料・実名となっている。