沖縄県自然保護課と宮古野鳥の会は2日、2021年のサシバの飛来数調査結果を発表した。10月8~21日の2週間に宮古島市伊良部庁舎で確認できたのは6844羽で、これまで49回の調査で3番目に少なかった。
台風などその年の状況によって確認数は変動するが、1973年の調査開始以来、飛来数は全体的に減少傾向にある。生息地の縮小など複合的な要因が関わっている可能性がある。
今年の調査は伊良部庁舎の屋上で、伊良部島小中学校の児童・生徒も参加して行われた。15日に1日当たり最多の1831羽を確認したが、台風18号の強風などのため10羽以下の日が8日あり、2週間の合計は6844羽だった。これまでの最少は2004年の1584羽で、15年の6694羽が2番目に少なかった。
調査は毎年同じ日に行われる。調査前にも例年飛来は確認されており、今年は10月1~5日、宮古野鳥の会の会員が3050羽を確認した。調査報告書は「今年の渡りは早かった」としている。