沖縄県内のガソリン173円台 6週連続で値上げ、石垣では185円も


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 経済産業省が4日に発表した1日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均小売価格で、沖縄は前週と比べて2円50銭高い173円20銭だった。6週連続の値上がりとなり、2008年8月以来の高値となっている。

 石垣市内では4日、レギュラー1リットル当たり185円で販売する給油所もあった。

 給油に来た70代の主婦は「週に2~3回、2千円分のガソリンを入れているが、入れるたびに値段が上がっている。仕方ないから遠くに行くのは控えるようにしている」と話した。

 全国平均のレギュラーガソリン小売価格は1円40銭上昇して168円70銭となり、県内価格は全国で6番目の高さだった。全国では9週連続の上昇。

 調査した石油情報センターは、米国の原油在庫が市場予想を上回り、原油価格が足元ではいったん落ち着きつつあるとしている。

 県内の大手物流事業者によると、トラックに使う燃料費は前年に比べ30%増となっており、県外・離島との配送の際に船会社に支払う燃料油価格調整金も前年の2倍に上っている。

 同社の担当者は「荷主への料金転嫁は最後の手段なので、燃費の良い運転の指導などできることを徹底してやっている。状況を注視するしかない」と話した。