沖縄県、広域接種を継続へ 10月末時点の接種率67.5% 1回目の受付を再開


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ワクチン接種や感染対策の徹底を呼び掛ける玉城デニー知事=4日、県庁(代表撮影)

 玉城デニー沖縄県知事は4日に開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部会議後の会見で、県民を対象に実施している米モデルナ製ワクチンの広域接種を12月以降も継続すると発表した。いったん終了した1回目の予約を今月9日から受け付け、接種は12日から再開する。県は1回目の接種率を10月末時点で70%に引き上げることを目標としたが、実際は67.5%にとどまった。国もモデルナ製ワクチンが打てる会場の確保を求めており、玉城知事は「目標の達成に取り組む」と語った。

 1回目接種は那覇市の県立武道館で実施する。ただ、同会場は11月30日で閉じる方針で、12月以降の接種場は調整中としている。

 玉城知事はワクチンの1日当たり接種人数が9月1週目の約9千人から、直近では1200人に落ち着いたことから「希望する多くの方には接種が行われた」との認識を示した。

 一方、一部の自治体では10~30代の接種率が6割を下回っているという。玉城知事は「副反応に拒否的な考え方を持っている人も少なくない」とした上で、ワクチンが後遺症や重症化を防ぐことに一定の効果があると改めて強調。県も会員制交流サイト(SNS)などを通じて若者に対するアプローチを続けるとした。

 大城玲子保健医療部長は、現在確保しているワクチンの有効期限が延長され「3回目接種も含めて活用できる」と当面は支障は出ないとした。広域接種は県のホームページから確認できる。

会見の動画はhttps://www.youtube.com/watch?v=ZDCHnWDpxYQから。