BIGIN「うたの日」6日ネット公演 石垣の空気感を世界に届けたい


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ことしもオンラインで歌を届けるBEGINの(左から)上地等と比嘉栄昇、島袋優=石垣島(テイチクエンタテインメント提供)

 BEGINによる「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2021 in 石垣島 with 第57回石垣島まつり2021」が6日、オンラインで開催される。BEGINが「うたをお祝いする日」「心を表現する日」として2001年から毎年6月に開催してきた「うたの日コンサート」が、石垣島最大級のイベントとコラボレーションする。コンサートへの思いをBEGINの比嘉栄昇と島袋優、上地等に聞いた。 (聞き手・藤村謙吾)

 ―昨年の「うたの日―」も石垣島まつりとコラボし、初のオンラインとなった。振り返ってどうだったか。

 島袋 視聴者とチャットでやりとりし、演奏する曲順を決めるなど新鮮だった。

 上地 (観客との)つながりを大切にしたいといつも思っている。リアルな感じが出せたと思う。

 比嘉 配信では(100%の)音を伝えきれない。でも、「うたの日―」はBEGINのものではなく、これから先、誰かに手渡してでも続いてほしいという思いがあるので、開催を決めた。

 ―ことしは石垣島の高校3年生をステージに招待する。招待をしようと思った背景は。

 比嘉 文化祭や体育祭ができないなど、今の高校3年生は思い出が足りていない。島の高校生は、多くが卒業すると島を旅立つ。10年後、20年後に振り返ったときの思い出になればと思う。

 ―6日に向けて。

 島袋 僕らが高校生のとき石垣島まつり(当時は八重山観光まつり)は、島一番の催しで、いろんな意味でどきどきしていた。そのまつりと一緒に開催できることが感慨深い。世界中の皆さんと歌の日をお祝いし、島の空気感も世界に届けたい。

 上地 ほかの出演者も、石垣島在住。石垣は芸達者な方がたくさんいて、素晴らしい場所だということを見てもらいたい。

 比嘉 音響技術チームも全力を尽くし、生音に近いものを配信でも届けられるよう日々研究している。石垣島で島在住アーティストが集まりライブをする。何が生まれるかは分からないけど、もしかしたら奇跡が起きるかもしれない。出演者の一人で、ペルー出身の日系4世・荒木めり~は、ペルーの家族にコロナで会えないから、歌っているところを見せられることを喜んでいた。僕らもそういう(身近な人々への)思いを持ち舞台に立ちたい。

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 午後6時より配信開始。YouTubeのBEGIN公式チャンネル(https://www.youtube.com/c/BEGINch)で無料配信する。