波照間島に迷いクジラ…衰弱死 体長5メートル、若い個体か


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 【波照間=竹富】沖縄県波照間島の南の浜(方言名はペムチ浜)で10月21日午後4時ごろ、クジラらしき動物が浅瀬に迷い込んでいるのが発見された。発見したのはビーチクリーンをしていた島の男性2人。

 地域住民を呼び集め皆で海に戻そうとしたが、弱っていたためか死んでしまった。再度流されないよう尾をロープで浜に固定し、竹富町役場担当課に連絡し、処理を待つことになった。

 クジラかイルカかがはっきりしないため、沖縄美ら島財団総合研究センター動物研究室の岡部晴菜さんに確認したところ「アカボウクジラ」と分かった。

 この個体は全長約5メートル。同種のクジラの成体は7メートル近くになるため、若い個体ではないかとのことだった。

 その後、SNSで拡散した画像を見た石垣の環境保護団体ユニスクから連絡があり、来島の上、体長測定、細胞採取なども行われた。

 (新城あやこ通信員)