未利用の資源活用しアプリ開発 事業者5人が新プラン発表 スタ★アトピッチ沖縄大会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
先進的な事業やサービスを審査員にプレゼンテーションする登壇者=9日午後、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 スタートアップ(創業)企業や、新規事業に取り組む後継ぎベンチャー企業の持続的成長をサポートする、プレゼンテーションコンテスト「第2回次世代うちなーイノベータープログラム スタ★アトピッチJapan沖縄特別大会」(琉球新報社主催)が9日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。県内の事業者ら5人が登壇し、新たな事業プランを発表した。

 3月に設立したサプリメント製造企業、AlgaleX(うるま市)の高田大地代表取締役は、泡盛のかすを餌にした藻からドコサヘキサエン酸(DHA)を含むサプリメントを作る事業を発表。「独自の培養ノウハウにより、捨てられている未利用資源から、魚を使わないで魚由来の有効成分を生み出す」と説明し、「地域では未利用資源を生かした新産業を、海では持続可能な未来を目指したい」と力を込めた。

 宮古ガス(宮古島市)の4代目である富山忠彦社長は「ガス屋の視点を離れ、お客さまの視点で暮らしを眺めると潜在的なニーズがあることに気付いた」と語り、高齢社会を前提にした地域密着型の生活支援サービス事業を発表。2022年3月から「ハウスクリーニングなど100種類を超えるサービスをガス事業に追加する」と説明し、宮古島で利益倍増を達成した後、離島地域へ展開していく計画を示した。

 グランプリ受賞者は後日発表され、日本経済新聞社主催の「第3回スタ★アトピッチJapan」決勝大会に出場できる。沖縄特別大会の発表は12月上旬に特設ウェブサイトで視聴でき、視聴者投票でオーディエンス賞も決定する。