サッカーの第100回全国高校選手権県大会決勝が13日、午後1時5分から南風原町の黄金森陸上競技場で行われる。西原と宜野湾が全国選手権(12月28日~2022年1月10日、東京都ほか)への出場権を懸けて決戦に臨む。両校の主将らに意気込みを聞いた。決勝は一般入場も可能。入場料は500円、小学生以下は無料。(大城三太)
【西原】得点力磨き、31年ぶり狙う
2年生主体で挑んだ昨年、準優勝だった西原は、部員100人超の激しいレギュラー争いでチーム力を上げ、夏からは得点力により磨きを掛けてきた。優勝3度の伝統校だが、1990年以来、頂点からは遠ざかっており、31年ぶりとなる悲願の栄冠を狙う。
2回戦からいずれの試合も3点差以上で勝ち進んでいる。攻撃的な展開で早い時間帯から得点を狙う。
中盤を任されているMF山田涼太は「去年の決勝は何もさせてもらえず、悔しさだけが残った」と雪辱への思いが強い。「速い展開で攻撃し、圧倒したい。起点となってサイドにボールを散らし、アシストもできるようにしたい」と頂を見据える。
玉城俊輔主将は「高い位置からのプレスや攻守の切り替えの速さが持ち味。夏から課題にしていた個々の得点能力もアップしており、チームの成長を感じている。自分たちのペースに持ち込みたい」と闘志を燃やした。
<西原勝ち上がり>
2回戦 13―0 八重山
3回戦 7―3 宮古
準々決勝4―1 那覇
準決勝 6―2 浦添
【宜野湾】集中保ち、4年ぶり栄冠へ
宜野湾は4年ぶり4度目の栄冠を目指す。準々決勝の興南戦では2点リードから勝利を目前に追い付かれ、延長で辛くも勝利。最後まで集中を欠いてはいけないとの危機感を全体で共有し直し、準決勝では強豪・那覇西を4―0で破って決勝に駒を進めた。
対戦相手の分析を綿密に行い、戦術理解を積み上げてきた。守備からボールを保持しながらつなぐパスサッカーを展開し、ゲームをコントロールする。バランスよく両サイドから攻められるのも特徴だ。
5月の県総体は決勝で那覇にPK戦で敗れ、2位に甘んじた。出場予定だった九州大会はコロナ禍で中止に。仲間翼主将は「優勝と準優勝でこんなに差があるのかと思った。夏で部活をやめるメンバーもいて、ここで終わりたくないという思いでここまできた」と他の選手の気持ちも背負う。「最後まで集中を切らさず、強い気持ちで挑む」と決意を込めた。
<宜野湾勝ち上がり>
2回戦 20―0 名護商工
3回戦 1―0KBC未来
準々決勝2―2興南
(延長2―1)
準決勝 4―0 那覇西