拾ったごみでアート、環境保全ウェブで議論 沖縄復帰50年事業に高校生が提案


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復帰50周年記念の高校生提案事業で、最優秀賞の八重山高校(前列右2人と後列右1人)と豊見城南高校の生徒=15日、那覇市の県市町村自治会館

 沖縄県は15日、2022年の日本復帰50周年記念事業の一つ、高校生提案事業の選考会を那覇市の県市町村自治会館で開催した。参加した5校のうち、八重山高校が提案した「レッツ ピックアップ&メイキング」と豊見城南高校の「自然環境保全プロジェクト」が最優秀賞に輝いた。二つの事業は、県が支援し22年に事業化する。選考会委員会に参加した玉城デニー知事は「高校生たちが将来に向けて、どういう考えと行動ができるか、素晴らしい提案をしくれた」とたたえた。

 八重山は高校生と児童らが数人のチームを組み、海浜のごみを拾ってアート作品などを作るイベントの開催を提案した。メンバー3人は全員1年生。柳井大雅さん(16)は「うれしいの一言に尽きる。イベントは1回だけではなく、継続して続けてみんなの意識を変えたい」と意気込んだ。

 豊見城南は県内と各県の高校生が地元の自然環境について議論し、解決策をまとめてオンラインで全県にプレゼンテーションして、理解を深めてもらう取り組みを提案した。1年生6人で考えた案。リーダーの砂川拓也さん(15)は「環境問題についてみんなで改善したいという気持ちを前面に出せた」と笑顔で話した。

 優秀賞は宜野湾高校で、奨励賞は読谷高校と名護高校だった。