琉球新報社 
【渡嘉敷】昨年10月から沖縄県渡嘉敷村内で開業を始めた村唯一のキッチンカー（移動販売）が島民や観光客らの人気を集めている。村内のキッチンカーは3年前に民間業者が1年間だけ営業して閉店した。住民や観光客から、テークアウトの飲食サービスなどキッチンカー要望の声が上がっていた。
渡嘉敷村に3年前に移住した岡山県出身の高吉舞さん（30）がキッチンカーを復活させた。村ダイビング協会で勤務する傍ら、昨年10月から毎週日曜日のみオープンしていた。夫の順一さん（43）の勧めでダイビング協会を退職し、今年の夏からキッチンカーの仕事を専門にした。商品はソフトドリンクや、キューバサンドなどの多国籍料理。
高吉さんは島内の主な観光地やイベント会場などを巡り営業している。高吉さんは「今後は島産食材を活用し、島の個性を生かしたメニューを開発し販売したい」と話した。本島から訪れた女性は「ビーチの近くのキッチンカーは便利。自然の中でのドリンクは格別だ」と声を弾ませた。
（米田英明通信員）
