第53回全国トラックドライバー・コンテスト(全日本トラック協会主催)がこのほど茨城県で行われ、女性(トラガール)部門に出場した沖食商事(浦添市、大城浩幸社長)の宮城若子さん(46)が、県勢初の3位入賞を果たした。約80人いる同社のドライバーで唯一の女性。9歳の息子を育てながら全国大会に挑戦し、快挙を成し遂げた。
宮城さんは「今やトラック輸送業も女性が安心して働ける環境になっている。こうした取り組みを通して、一人でも多くの人がトラックドライバーに興味を持ってもらったらうれしい」と喜びを語った。
コンテストは、事業用運転者に求められる高度な技能や専門知識を競い、毎年開催している。今回はトラガール部門に全国から15人が出場。2日間の日程で、法規やトラックの構造、運転の知識を問う学科競技と、運転や点検の技能を問う実科競技を行った。
宮城さんは知識の習得は同僚と協力し合い、実技の練習場は関係企業・団体の支援で敷地を提供してもらい訓練を重ねた。沖食商事によるとトラガール部門は車両別の区分はなく、大会では扱いやすい小・中型に乗る運転手もいるが、宮城さんは日頃から乗る大型にこだわった。
宮城さんは「勉強することで知識や技術を再確認することができ、安全運転につながっている」と大会に出場した意義を振り返った。