育てた子ヤギ、巣立つ 辺土名高から障がい者施設へ


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子ヤギを中心に記念撮影をする高校生らと「えすの里」のヤギ飼育担当=10月29日、辺士名高校

 【大宜味】「かわいがってもらってね!」。辺士名高校で7月に産まれた子ヤギが10月29日、村内にある障がい者支援施設「えすの里」(社会福祉法人・一心福祉会)へ引き取られることになり、同校環境科でセレモニーが行われた。辺士名高校で、7月に双子のヤギが産まれたことを知った「えすの里」の職員が、学校側へ「子ヤギを施設で育てたい」と依頼し学校が快諾。名前も「一心福祉会」の一字を使い「心之介(しんのすけ)」と命名してもらい、施設では利用者で飼育係を決め準備を整えた。

 贈呈式には利用者の代表4人と職員が訪れ、環境科3年生が立ち会い、子ヤギを見送った。

 心之介の世話を担当する平良治哉さん(67)は「ヤギを飼育できることを楽しみにしていた。草刈りを頑張って育てていきたい」と笑顔を見せた。

 環境科3年生の金城笑さん(18)は「ヤギは1年生の頃から好きな動物。心之介は白と黒のきれいな色をしている。かわいがってほしい」と話した。

 (安里郁江通信員)