遺骨土砂の使用反対し平和行進 妙法寺僧侶ら、9日間かけ


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基地をなくすことを祈り歩く沖縄平和行進の参加者ら=16日、那覇市役所前

 沖縄戦戦没者の慰霊と基地をなくすことを祈る日本山妙法寺の沖縄平和行進が16日、那覇市で始まった。1985年から続き、今年で35回目。今年は遺骨の残る本島南部の土砂を辺野古新基地建設の埋め立てに使わないよう求め、9日間かけて摩文仁や辺野古などを歩く。

 16日、那覇市役所前で開かれた出発式で、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は全国1743の県議会・市町村議会に送った要望書について、先週末時点で138カ所から可決の連絡があったと紹介。「全国にこの問題が認識されてきた」と手応えを語った。

 出発式で連帯あいさつした島ぐるみ宗教者の会共同代表の谷大二さんは、沖縄戦で戦死した第24師団の日本兵の孫からのメッセージを読み上げた。「戦争で殺された祖父が辺野古の海に投入され、三度殺されようとしている」と訴えた。