沖縄・伊江島のラッキョウ畑に米兵降下…パラシュート訓練中にフェンス越える


この記事を書いた人 Avatar photo 桑原 晶子
伊江島

 16日午後0時45分ごろ、沖縄県伊江村の米軍伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練中の米海兵隊員1人がフェンスを越えて降下した。同日午後1時すぎ、米側から村に連絡があった。村によると落下地点は西崎区の提供区域内でフェンスから約50メートルの黙認耕作地。人や農作物に被害はなかった。事故を受けて17日、村議会議員らが降下地点を視察した。

 伊江村によると降下地点はラッキョウ畑で民家から約400メートルの距離。当時、周囲に農作業の人などはいなかった。島に駐留する分遣隊から村に16日、電話連絡があり「風にあおられた」と説明を受けた。

 17日は村議8人が現場を視察した。亀里敏郎副議長は、9月下旬にパラシュート降下訓練中の米兵2人が提供区域外の民間地に降下したことを挙げ「目的地を外れた降下が多すぎる」と指摘した。抗議も含め対応を検討する。9月の民間地への2人降下を受け、島袋秀幸村長と渡久地政雄議長は沖縄防衛局に安全管理の徹底を強く求めていた。