TikTokで話題の「バネ人間」の正体は?ハードル、鉄棒、人間・・・何でも跳び越える


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 【沖縄】陸上のハードルから公園の柵や茂み、友人まで。さまざまな物を颯爽(さっそう)と跳び越える姿が動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で拡散されている。「ホカマックス(バネ人間)」の愛称で人気の外間友喜さん(27)=糸満市=の動画だ。240万回再生された動画もある。外間さんは「SNSの力で陸上競技の魅力をもっと多くの人に伝えたい」と語る。

 外間さんは走り高跳び(陸上)の選手として高校総体や国体に出場した。自己記録は2メートル8センチ。現在はアスリート工房(宜野湾市、譜久里武代表)でコーチを務める。優しい指導が初心者や子どもにも人気だ。

 約1年前、鉄棒をジャンプする動画をSNSに投稿した。すると瞬く間に拡散され、影響力を実感。友人とアイデアを出し合い、撮影を重ねてティックトックで連日、動画を公開した。競技場でハードルを次々と跳び越える動画は再生数240万回を超えた。

 「どうしたらジャンプ力が付きますか」など約2600件のコメントがあり、できるだけ全て返事した。「陸上競技のファンを増やしたい」との思いからだ。フォロワーは4万9千人を突破した。ただ、難しいジャンプも多いため、動画ではまねをしないよう呼び掛けている。

 街を歩いても子どもたちが「バネ人間だ」と走り寄ってくる。「陸上だけでなく他のスポーツをする子どもにも走力、ジャンプ力は必要だ。いろんな競技の基礎が陸上競技にある」と語る外間さん。「マイナーな競技だが見れば魅力は伝わる。SNSでファンを増やし、競技場の客席が埋まるぐらいの人気競技にしたい」と夢を語った。
 (宮城隆尋)

友人の頭上を跳び越える外間友喜さんの動画
外間 友喜さん

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