Nバス乗って南城発見 体験企画と連動、利用促進 農業、石けん作り、SDGs深める


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ジャガイモの苗を植え付ける親子ら=7日、南城市玉城船越の「まっくーるーファーム」

 【南城】南城市内を走るコミュニティーバス「Nバス」の利用促進に向けた企画イベント「Nバス旅をしよう~ここからはじまるあなたの未来~」(ちゅいしーじSDGs実行委員会主催)が11月から始まった。Nバスに乗って、農業や石けん作り、LGBTQに関する企画など、SDGsの理解を深めながら南城の新たな魅力を発見する体験型イベント。市民提案型まちづくり助成事業「上がり太陽(てぃーだ)プラン」の助成を受けて運営している。

 イベント初回の7日は、同市玉城船越の「まっくーるーファーム」で野菜の苗の植え付け体験が開かれた。親子ら6人が参加し、ジャガイモとソラマメの植え付けを体験した。参加者は同ファーム代表の与那覇博晃さん(55)から土の耕し方や苗の植え付け方などを学んだ後、実際に土に触れ、植え付けに挑戦した。

 Nバスに乗って訪れた平良友謙さん(8)=船越小2年=は母の友里奈さん(34)と一緒に参加した。友謙さんは「土をほぐしたり、苗を植えたりしてとても楽しかった。ジャガイモができたらカレーにして食べたい」と笑顔で語った。友里奈さんは「子どもと一緒に作物の植え付け体験ができてうれしい」と喜び、「Nバスに乗ってさまざまなことを体験したい」と話した。

 植え付け体験を終えると、参加者はNバスに設置しているスタンプラリーを手に持って、主催者代表の比嘉利加さん(30)からスタンプをもらっていた。スタンプラリーには、Nバス乗車時にもらうシール二つと、イベントや市内13カ所の対象店舗からもらうスタンプ一つを集めると景品引き換えの抽選ができる。また、スタンプラリーを持って対象店舗に行くと、それぞれの店舗で特典が付いてくる。比嘉さんは「スタンプラリーで、多くの人がNバスを利用してくれたら」と期待した。

 14日には石けん作り体験が開催されたほか、21日には市役所でコミュニケーション能力を身に着ける「『聴き方』教室~ゆんたく はんたく~」と、LGBTQの理解を深める勉強会「『LGBTQ』ってなに?」が行われる。「『聴き方』教室―」は同日午前10時~11時半、「『LGBTQ』ってなに?」は午後1時~2時半。参加無料。問い合わせは下記のQRコードで。