沖縄セルラー電話(菅隆志社長)は19日、スマートフォンのGPS位置情報を基にした、空港や商業施設、観光施設など県内15カ所の9月と10、11月の人出を比較した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言中だった9月に比べ、飲食店の時短営業など規制が解除された11月の人出は約2倍となり、人流が回復している。
9~11月第1週の土日の人出情報を、9月を1として比較した。合計で見ると、土曜日は10月2日が9月比1.58倍、11月6日は同1.95倍、日曜日は10月3日が同1.68倍、11月7日は同2.18倍となった。
集計した15カ所のうち、9月中は休館していた沖縄美ら海水族館(本部町)は、11月の土曜日が51.92倍、日曜日は44.63倍と大きく伸びた。国際通り周辺は、11月の土日ともに2倍を超えている。対照的に那覇市松山の繁華街は、飲食店の営業時間規制が解除された11月も1.13~1.19倍にとどまった。
9月は大規模施設に対して県が土日の休業を要請していたこともあり、10月以降は各施設で客足が回復している。サンエー浦添西海岸パルコシティは10月の日曜日が4.00倍、11月の土曜日は5.32倍となった。イーアス沖縄豊崎も同様に4~5倍を記録した。
那覇空港は11月土曜日が1.72倍、日曜日が2.26倍だった。11月は宮古空港で土曜日が2.75倍、日曜日は2.27倍、石垣空港では土曜日2.09倍、日曜日3.37倍となり、離島への人流が活発化している。
「KDDI Location Analyzer」からデータの提供を受けた。データはauスマートフォン利用者のうち同意を得た利用者を対象に、個人を特定できない処理がされている。