嘉手納基地の新格納庫「詳細明らかに」 當山町長、防衛局に要請


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沖縄防衛局の小野功雄局長(左)に要請書を手渡す、嘉手納町の當山宏町長=19日、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】嘉手納町の當山宏町長は19日、沖縄防衛局の小野功雄局長を訪れ、米軍嘉手納基地で予定されている救難ヘリコプターHH60の格納庫建て替え計画について、早急に詳細を明らかにするよう求めた。建て替えに伴い、住民居住地域に隣接する現在の場所から移動し、住民の基地負担軽減を図るよう要請した。

 米軍はHH60の既存格納庫を解体し、格納庫や整備・管理機能を備えた新施設を建設する計画。當山町長は「現状の大幅改善に逆行する運用が行われる計画なら断じて認めない。格納庫の整備段階で住民負担を軽減するような対策を講じるべきだ」と強調した。

 要請に応じた小野局長は「米側には騒音被害が増大する(町の)懸念を伝えている」とし、改めて申し入れを行うとした。當山町長は同日、外務省沖縄事務所も訪れ、同様の要請をした。