辺野古サンゴ移植で県が防衛局に反論 意見書を提出


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
沖縄県庁

 米軍普天間飛行場の移設に伴う辺野古新基地建設問題で、県が沖縄防衛局に出したサンゴ移植許可を撤回したことの是非を巡る農林水産相の審査請求で、県は19日、沖縄防衛局の主張に反論する意見書を水産庁の審理員に提出した。8月2日に審査請求が始まってから弁明書・意見書の提出は4回目となり、県の撤回の正当性を改めて主張した。

 意見書は、防衛局が5日に提出した反論書の指摘に答える内容になっている。

 防衛局は反論書で、7月29日にサンゴの移植作業に着手した判断について「埋め立て事業にかかる施工期間などの事情を踏まえる必要がある」と主張していた。

 県側は防衛局の申請が海象条件の制約などを踏まえ、実際の作業期間よりも相当長期間を申請していたことを指摘し、「『水温が高く台風の襲来が見込まれる時期』を回避しながら移植作業を行うことは十分可能」と指摘した。