大分国際車いすマラソンは21日、大分県庁前―大分市営陸上競技場の新コースで行われ、女子T34/53/54に出場した喜納翼(コザ高―沖縄国際大出、タイヤランド沖縄)が1時間40分13秒で2年ぶり3度目の頂点に立った。(1面に関連)
男子T33/52の上与那原寛和(SMBC日興証券)は1時間50分47秒で2位だった。女子ハーフマラソンT34/53/54では県内を拠点に練習する安川祐里香(オラクル)が58秒22で優勝した。
男子T34/53/54は東京パラリンピック金メダルのマルセル・フグ(スイス)が1時間17分47秒の世界新記録で優勝した。
1999年にハインツ・フライ(スイス)が出した従来の記録を2分27秒更新した。東京パラ代表の鈴木朋樹(トヨタ自動車)が日本新記録の1時間18分37秒で日本勢トップの2位に入った。
喜納、横風でタイム伸びず

今年から市街地を走る「テクニカルコース」がなくなり、大半が直線的な道のりとなった大分国際。カーブからの立ち上がりを課題とする喜納翼は「走りやすくなった」と言うが、同じ方向から横風が吹き続ける中で自身の持つ日本記録更新はならず「自己新を狙っていたので、心残りはある」と振り返った。
それでも9月の東京パラリンピック以来のレースで「気候も暖かく、気持ち良く走れた」とすがすがしさもにじませる。次の大会は来年3月の東京マラソン。「引き続き距離を走り、スピード強化を図っていきたい」と成長を誓った。