ひき逃げ容疑の米兵、基準値4倍超のアルコール検出 3歳児と祖母がけが


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米海兵隊上等兵が運転していたとみられる乗用車=23日午後、大宜味村津波(画像は一部加工しています)

 名護署は24日、交通事故を起こし被害者を負傷させたにもかかわらず、救護せずにその場から逃げ去ったとして、米軍キャンプ・ハンセン所属の米海兵隊上等兵(26)を過失運転致傷と道交法違反(救護義務違反)の容疑で緊急逮捕した。容疑者は「事故を起こし、気が動転してその場から逃げた」と容疑を認めている。

 飲酒検査したところ、容疑者から基準値(1リットル当たり0.15ミリグラム)を約4倍上回る数値が検出された。署は今後、道交法違反(酒気帯び)容疑などでの立件も視野に捜査を進める。

 署によると23日午後6時38分ごろ、容疑者は大宜味村津波の国道58号を普通乗用車で南向けに走行中、何らかの原因で対向車線にはみ出し、女性(54)と孫の男児(3)が乗車する車と正面衝突した。

 事故後、容疑者は通報や被害者の救護をすることなく、運転していた車を現場に残し、立ち去ったという。事故の目撃者が110番通報し、駆け付けた警察官が現場付近の路上にいた容疑者を発見した。

 被害者の女性は胸部打撲、男児は額を打撲する軽傷を負った。