又吉、決勝進出ならず 予選17位に達成感と悔しさ 世界トランポリン・男子タンブリング


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世界選手権の会場を背に笑顔を見せる又吉健斗=アゼルバイジャン・バクー(提供)

 トランポリンの第35回世界選手権が18~21日、アゼルバイジャン・バクーで行われた。男子タンブリングに出場した又吉健斗(具志川東中―静岡・磐田東高―静岡産業大3年、同大クラブ)は演技2回の合計点が67.700(1回目33.400、2回目34.300)で予選17位となり、上位8人が進出する決勝には届かなかった。

 目標とする初の決勝進出に向け、又吉健斗は新たな構成で難易度を上げ、自身2回目の世界選手権に挑んだ。特に注力したのは、得意とするひねり技に制限ルールがあり、「これまで苦戦していた」という予選1回目。後方に2回転する技を7月の全日本選手権より1回多い3回に増やし、着実に練習を積んできたことで「ほぼ完璧」と高い完成度で終えた。

 しかし予選2回目が想定外だった。世界の舞台で緊張感もあり、一定の速さが理想的なのに対し「技が速すぎて間が詰まってしまい、75%くらいの出来だった」と得点が伸びず。初出場だった2年前より二つ順位を上げたが、またも予選落ちとなった。「新しい構成を貫けた達成感は一瞬で、すぐに悔しさに変わった」と振り返った。

 安定した着地や空中での姿勢保持のために、強じんな体幹や筋力が必要となるトランポリン競技。来年こそ世界大会での上位進出を狙う又吉は「さらに大幅に難易度を上げるためには、それに耐えられる丈夫な体をつくらないといけない」と課題を見詰めた。