せやろがいおじさんら沖縄移住をテーマに論義 山川豊見城市長、飯田准教授と Rethinkフォーラム


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パネルディスカッションでトークを展開する(右から)榎森耕助さん、山川仁豊見城市長、飯田泰之さん、島洋子琉球新報社広告事業局次長=26日夜、那覇市泉崎の沖縄ハーバービューホテル

 「視点を変えれば、世の中は変わる。」をテーマに、Rethinkフォーラム沖縄(琉球新報社主催)が26日、那覇市の沖縄ハーバービューホテルで開催された。沖縄移住をテーマにしたパネルディスカッションでは、地域政策に詳しい明治大学の飯田泰之准教授、山川仁豊見城市長、お笑い芸人の「せやろがいおじさん」こと榎森耕助さんが魅力や課題について議論を交わした。

 奈良県出身の榎森さんはポークが入ったみそ汁に衝撃を受けた経験を紹介し「いろんな文化を取り込み、沖縄の文化として残すところがすごい」と笑いを誘った。一方で、県民性に関して「郷土愛が強く仲間を大事にする一方で、移住者に対して線を引いてしまうところがある」と語った。

 山川市長は豊見城市には市外からの移住者が多いことにも触れ「行政として移住者を受け入れるサポートをどう整えるか。受け入れを先進的に取り組む必要がある」と強調した。

 パネルディスカッションに先立ち講演した飯田准教授は、沖縄が経済成長を続ける要因として「飲みニケーション」に着目。模合をはじめ「ゆるい知り合い」のつながりが多様性を形成しており「こういうコミュニケーションの在り方が沖縄経済の強さ、底力になっているのではないか」と提起した。