ナビィータ、V決めきれず 女子サッカー九州L デイゴスに0-0


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 女子サッカーの九州リーグが27日、中城村のごさまる陸上競技場で行われ、ヴィクサーレ沖縄FCナビィータと全保連琉球デイゴスは0―0で引き分けた。それぞれ最終戦。勝てば優勝だったナビィータはドローで優勝決定を持ち越した。5勝2分けで勝ち点17。

 東海大福岡高が3試合を残し、2勝2分け勝ち点8。ナヴィータとの得失点差は15。福岡高が3戦全勝の場合は勝ち点で並び、得失点差でいずれかの優勝が決まる。福岡高が敗れるか引き分けるとナビィータの優勝が決まる。デイゴスは4勝2敗1分けで勝ち点13だった。ナビィータのGK仲原瞳空は全7試合に出場し、連続無失点を達成した。


ナヴィータGK仲原、全7試合無失点
 

ヴィクサーレ沖縄FCナビィータ―全保連琉球デイゴス 今シーズン無失点でゴールを守り抜いたナビィータのGK仲原瞳空=27日、中城村の吉の浦公園ごさまる陸上競技場(高辻浩之撮影)

 火花を散らす県勢対決となった。両チームにとって最終戦。勝てば優勝を手にするナビィータだったが、デイゴスのゴールをこじ開けることはできず分けた。

 前半は宮里留依主将、牧志妃菜らが再三チャンスをつくり、ゴールに迫った。牧志は左サイドからの突破とミドルシュートで果敢に攻めた。

 後半はさらにギアを上げ、攻撃の回数を増やした。ただ、前線へのパス供給のタイミングが早く、選手の体勢が整わない状態で好機を逃す場面も多かった。

 決定的だったのが、宮里の右クロスが中央の牧志へ通った場面。何とか蹴り込んだが、DFに阻まれる。相手守備に最後まで阻止されてゴールが遠かった。

 全7試合に出場し、無失点で抑え続けたGK仲原瞳空は後半、決定的場面で左に横っ飛びしファインセーブを見せた。「絶対負けたくない試合だった。DFがうまくコースを切っていたのでコースが限定され、守りやすかった。チーム全体でうまく守れた」と振り返った。宮里は「体を張って当たり負けない、走り負けない試合ができた。優勝の可能性は残っている。やり切ったのであとは待つだけ」と完全燃焼した様子だった。

 (大城三太)


デイゴス 猛攻しのぐ 執念の守備で無失点
 

ヴィクサーレ沖縄FCナビィータ―全保連琉球デイゴス ボールに体を寄せ失点を許さないデイゴスの守備陣

 後半、猛攻を受けたデイゴスだが、執念の守備で得点を許さなかった。中盤では激しいボールの奪い合いが続き、スタミナの消耗戦となった。大屋夏希主将は「先週の2連敗でチームの雰囲気も良くなかった。0点に抑えてくれたのは守備陣のおかげ。チーム一丸で戦うことできた」と前を向いた。

 限られた攻撃のなかでも、セットプレーでゴールを脅かした。

 山木里恵監督は「けが人も多く、苦しんだシーズンだった。今日は勢いに飲まれず、乗り切った。選手たちが頑張ってくれた」とねぎらった。