渡嘉敷島で採って加工「小さなマーケット」人気です 日曜市にぎわう


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渡嘉敷島のフクギやシャリンバイで染めたTシャツを販売する玉城美奈子さん(右)=7日、渡嘉敷村阿波連キャンプ場無料駐車場

 【渡嘉敷】渡嘉敷島で採れた素材を使って生産、加工された新商品などを日曜日限定で販売する「小さな島の SUNDAY MARKET」(同実行委員会主催)が、昨年12月から開かれ人気を呼んでいる。住民や観光客らが大勢訪れて、にぎわいを見せている。11月7日に3回目が開かれ、島内の10店舗が出店した。

 村住民で実行委員長の高吉舞さん(30)によると、コロナ禍で村内イベントが少ない中、安全対策に万全を期して住民や観光客にマーケットを楽しんでもらい、村の活性化に貢献するため昨年12月20日に1回目を開いたという。

 マーケットには初回から村内で個人事業を営むハンドメイド店、飲食店など10店舗以上が出店し、島の素材を活用した新商品などを販売展示した。

 高吉さんは「過去2回とも好評だった。島の新商品のお披露目や新たな特産品開発のきっかけにもつながる。地産地消商品として今後も引き続き冬場の島の閑散期にマーケットを開いていきたい」と意気込んでいる。

 フクギ、シャリンバイ、ヨモギなど島内の植物の草木で染めたTシャツ、マスク、ハンカチ、ナプキンのほか、手作りの新商品などを販売する「~HUMMING BIRD~ iluha(いるは)」代表の玉城美奈子さん(35)は「渡嘉敷村は特産品が少ないので島の物を使った島独特の新商品を開発し、住民や観光客へのお土産品として販売していきたい」と意欲を示した。
 (米田英明通信員)