軽石が多良間島に到着 10センチの厚さに堆積する場所も


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多良間村の海岸に漂着した軽石とみられるもの=29日午前(清村めぐみ通信員撮影)

 【多良間】小笠原諸島の海底火山噴火の影響とみられる大量の軽石が県内に漂着している問題で、多良間村にも29日、軽石のようなものが漂着した。島の東側から南側の海岸に打ち寄せられているのを村民が確認した。数センチから数ミリ程度の大きさで、場所によっては10センチほどの厚さに堆積している。

 午後には生活物資も運搬するフェリー「たらまゆう」が着岸する普天間港(同村塩川)内に、少量が帯状になって進入している様子も確認された。多良間と宮古島を結ぶ「たらまゆう」は、ここ1週間ほど悪天候で海がしけて欠航が続いている。

 村在住の40代女性は「天候が回復しても(港内)の軽石が増えたらフェリーが入れなくなるのではと心配だ。これ以上軽石が来ると本当に困る」と不安そうな様子で話した。