「子の命が軽視されて4年」保育園の上空は飛行禁止に 緑ヶ丘の保護者らが宜野湾市などに要望


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緑ヶ丘保育園の上空で米軍機を飛ばさせないよう松川正則市長に求める保護者ら=8日、宜野湾市役所

 【宜野湾】2017年12月に宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍機の部品が落下した事故から4年を迎え、保護者らでつくる「チーム緑ヶ丘1207」(宮城智子会長)は8日、宜野湾市役所に松川正則市長と上地安之議長を訪ね、陳情書を手渡した。普天間飛行場を離着陸する全ての米軍機の保育園上空での飛行禁止や、事故原因の究明などを日米両政府に働き掛けるよう求めた。

 宮城会長らは「子どもたちの命が軽視されたまま4年がたつ」「国や米国関係者にどのように働き掛けたのか」などと質問した。松川市長は市内の民家敷地に米軍機から水筒が落下した事故に触れ「人命に関わることだと強く抗議している。今後も皆さんと同じ気持ちで取り組んでいく」と述べた。

 上地議長は「実態が変わらないことは、あってはならない。市議会としても飛行禁止などを求めてきた。今後の対応もしっかり協議したい」と述べた。

 神谷武宏園長は「事故があった4年前と状況が全く変わっていない。飛行ルートを守るよう米軍に働き掛けてほしい」と求めた。
 (宮城隆尋)


 

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