粟国村営牧場が消費税5年間滞納 支払い義務に気付かず 村営フェリーに続き 村が521万円納付へ


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粟国村役場(資料写真)

 【粟国】沖縄県粟国村が競りに出す子牛を育てる村営村民牧場の売り上げに関し、消費税を2016年度から5年間滞納していたことが9日までに分かった。村議会12月定例会で、滞納額など521万7千円を支払うための補正予算案を可決した。近く全額納付するという。

 消費税課税の売り上げ対象額は2003年度に1千万円に改正された。牧場の売り上げは10年度から1千万円を超えていたが、村は支払い義務に気付かなかったという。本年度に入って職員が気付き、北那覇税務署に相談したところ、支払い義務のある過去5年間にさかのぼって納付することになった。滞納額は485万900円、加算税は24万1千円、延滞税は12万5100円に上った。

 同村は15年から5年間、村営フェリーの収益に対する消費税3132万円を滞納していたことが今年4月に分かり、9月までに全額納付した。