吉岡里帆さん、池間夏海さんらが沖縄ロケ終了 映画「島守の塔」ラストシーン


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砂浜でロケに臨む出演者ら=10日、名護市安部(代表撮影)

 【名護】沖縄戦直前に着任した島田叡(あきら)県知事と、荒井退造県警察部長らを題材に沖縄戦を描く映画「島守の塔」(五十嵐匠監督)の県内ロケが10日にクランクアップを迎えた。映画は復帰50年を迎える来年の公開を予定している。

 同日のロケは名護市安部の海岸で実施した。五十嵐監督の下、沖縄戦当時県職員だった比嘉凛役を務める俳優の吉岡里帆さん、少女役を務める池間夏海さんらがラストシーンなどの撮影に臨んだ。池間さんは戦時下のつらい状況を生きた少女を「演じるのが難しかった」と振り返る。「映画を見て(戦争を)二度と繰り返してはいけないと伝わってほしい」と述べた。

 撮影は新型コロナウイルスの影響で約1年9カ月休止した。五十嵐監督は「脚本も何度も書き直すなど大変だったが、その期間があったから今がある」と感慨深げに語る。「島田さんは神戸、荒井さんは栃木の人で外から沖縄戦を見た映画だ。沖縄の少女も登場しており、『トライアングル』で見てもらえる映画だと思う」と話した。
 (長嶺晃太朗)