専門学校、宮古への開校を断念 コロナで見通したたず


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 【宮古島】】学校法人智晴(ちせい)学園(金武町)が宮古島市に2022年の開校を予定していた専門学校について、計画を断念したことが分かった。8日の市議会12月定例会で市企画政策部の垣花和彦部長が答弁した。新型コロナウイルス感染拡大で学生募集などの見通しが立たないことが影響した。

 智晴学園は金武町で作業療法や海洋リハビリテーションなどが学べる専門学校「琉球リハビリテーション学院」を運営する。宮古島市で開校する学校は、障がいがある人にも対応できる観光業従事者の育成を目的とした2年制専門学校を計画していた。宮古島で初めての高等教育機関になることから市民の期待も集まっていた。校舎として旧市中央公民館を一部改築して活用するため、市は同学園に無償で貸し付ける予定だった。同学園は昨年10月に建物の改修工事を予定していたがコロナの収束が見えず、学生の確保やカリキュラムなども見通せないことなどが響き、計画を断念した。垣花部長は「今年10月に学園から事業を廃止したいとの届け出があった」と説明した。
 (佐野真慈)