カーサ・オキナワ・アレ、全国初勝利はジャイキリで!藤枝順心に2-1 女子サッカーU-15


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 女子サッカーのJFA第26回全日本U―15選手権が11日、全国各地で開幕した。32チームが出場。九州代表のcasa okinawa ale(カーサ・オキナワ・アレ)は岐阜県のグリーン・フィールド中池で藤枝順心ジュニアユース(静岡)との1回戦に臨み、2―1で競り勝った。前半23分に平良夢華のシュートで先制点を奪ったが、5分後に同点に追い付かれた。後半に河田和佳奈がコーナーキックから直接勝ち越し点を決めた。2回戦は岐阜県の長良川球技メドウでRESC GIRLS U―15(大阪)と対戦する。


チーム一丸 勝ち越し点守る
 

カーサ・オキナワ・アレ―藤枝順心(静岡) 前半、一丸となって守備をするアレの選手ら(赤)=11日、岐阜県のグリーン・フィールド中池(チーム提供)

 アレが全国初勝利をたぐり寄せ、大きな一歩を踏み出した。サッカー王国・静岡から出場の藤枝順心は、2013年に同大会で優勝経験のあるチーム。勝ち越すと全員で守備を固めて2回戦進出を決めた。

 前半、DF白相美音からのロングボールを相手DF裏に抜け出したFW平良夢華が受けて、GKと1対1に。「きれいなゴールではなかった」としながらもGKを抜き、貴重な先制点を奪った。河田柚奈主将は「相手のセンターバックが守備の要だった。彼女を前へと引き出し、空いたスペースに夢華が走り込んでくれた」とチームの作戦が的中した。

 しかし、虚を突かれて並ばれる。相手選手が倒れ、プレーが続行しているかあいまいな状態で、チーム全体の足が止まった一瞬を狙われた。後半、精度の高いコーナーキックで河田和佳奈が直接決め、勝ち越しに成功。その後は、チーム一丸で奮起し守り抜いた。

 2回戦はRESC GIRLS(大阪)との対戦。塩川健勇監督は「かなりの強豪と聞いている。パスをつなぐチームで相手が実力は上だと思うが、こちらも前線からのプレスやカウンター狙いで立ち向かいたい」と勝利だけを見据える。平良は「とにかく最後まであきらめないプレーをしたい」とひたむきさを武器に強豪に挑む。