バスケ、男子は美来工科、女子は西原がV 県高校新人大会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
男子決勝 美来工科―豊見城 第1Q、ドリブルでゴール下に切り込む美来工科の比嘉一竣=14日、宜野湾市立体育館(大城三太撮影)

 県高校新人大会は14日、2競技が行われた。宜野湾市立体育館で行われたバスケットボール男子は、美来工科が69―66で豊見城に競り勝ち、前身の中部工時代の5度を含めて2年連続8度目の頂点に立った。女子の西原は81―36で小禄を圧倒し、2年連続9度目の優勝。豊見城市民体育館で実施されたバレーボールは西原の男女が決勝リーグ3戦全勝で同時優勝を果たした。男子は2年連続17度目、女子は2年ぶり12度目の栄冠を手にした。


男子・点を奪い合う接戦

 

 美来工科が点の奪い合いとなった激戦を制した。伊禮翔也主将、比嘉一竣、佐渡山楓ら主軸が躍動し、ゲームを動かした。

 チーム全員が共有していたのは、豊見城のエース・松田悠之介を封じる作戦。徹底マークでも個人技で点を取られたが持ちこたえ、前半を31―29と2点リードで折り返した。

 しかし第3クオーター(Q)は出だしから豊見城に11連続得点され、勢いに乗られた。この流れを止めたのが比嘉だった。連続で得点し、徐々に点差を縮めるきっかけをつくり、流れを引き渡さなかった。左右へのたくみな動きで守備を抜き去り「負けない自信があったので、積極的に仕掛けた」と果敢に攻めた。

 佐渡山はインサイドへ鋭く切り込み、スペースに走り込むなどして得点。何度もファウルを誘うプレーで相手の脅威になった。競り合う場面では、宇地原佑仁と共に3点シュートを連続で決めて貢献した。

 24日の全国選手権初戦に向け、大きな弾みとなる2連覇。伊禮主将は「豊見城には県総体で負けていたので最高にうれしい。オフェンスでやり返すことができた」と自信をみなぎらせた。
 (大城三太)

 

女子・圧倒的な貫禄勝ち

女子決勝 西原―小禄 第4Q、レイアップシュートを放つ西原の宮城七青主将

 女子は西原が序盤から圧倒し、貫禄勝ちで優勝を手にした。小禄を相手に点差を倍以上引き離し、寄せ付けなかった。

 宮城七青主将は「センター陣は大きくて強く、パワープレーが得意。中から攻めた後は、外からのシュートで緩急を付けた」と巧みにゲームをコントロールした。3点シュートが武器の宮里綺羅乃は「素早く、どんな位置からでも打てるように心掛けた」と得点を重ねた。

 全国選手権の1回戦を23日に控える。宮城は「中に入らせず、シュートも打たせない堅い守りを徹底したい」と全国での健闘を誓った。