【会見速報】オミクロン株、沖縄で初確認 うるま市の50代基地従業員 米軍100人規模感染との関係は不明


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県内で新型コロナウイルスのオミクロン株の罹患者が初確認されたと発表する玉城デニー知事=17日、県庁 

 沖縄県の玉城デニー知事は17日夕、県庁で記者会見し、新型コロナウイルスの陽性となっていた米軍キャンプ・ハンセン勤務の米軍基地従業員で、うるま市在住の50代男性が新変異株「オミクロン株」に感染したと発表した。

 【ひと目で分かる】沖縄のコロナ感染状況  

 県によると、男性は12日に症状がみられたため、翌13日にPCR検査を受検し、14日に陽性と診断された。検体を解析したところ、オミクロン株の感染が確認された。男性は現在、重点医療機関で入院している。

 また、在沖米海兵隊から県にあった連絡によると、沖縄本島北部の米軍基地キャンプ・ハンセン内で17日、70人の大規模なクラスター(感染者集団)が発生。在沖米海兵隊内で、ここ数日の陽性者は100人規模に上っている。オミクロン株に感染した基地従業員と米軍のクラスターとの疫学的な関係は明らかとなっていない。 

 県によると、オミクロン株に感染した1人以外にも、そのほかに2人について現在、ゲノム解析中だとしている。そのうち、1人はキャンプ・ハンセンの関係者だとしている。

 玉城デニー知事は「米軍に対しては引き続き、できる限りの情報提供をお願いしている」と述べた。

 県などによると、陽性者の多くは、米軍の部隊展開計画(UDP)に基づいて、12月初旬に米本国の基地から沖縄の米軍基地に移動してきた米兵で民間空港は使用していない。海兵隊は「地域住民との接触は確認されていない」と説明しているが、陽性者の行動履歴について追跡調査をしている。

 クラスターの発生を受け、県は早期のゲノム解析や、基地内の健康保護態勢(HPCON)の強化、ハンセンの関係者を基地外へ外出禁止とするよう措置を求めている。

 

 

 


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