全国で沖縄だけ! 空手で地域振興、スポーツ庁が県を表彰、沖縄市も


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スポーツを通じた街づくりなどが評価されスポーツ庁から表彰された玉城デニー知事(左)と桑江朝千夫沖縄市長=14日、東京

 【東京】スポーツを活用した地域振興を目指す自治体の取り組みを表彰する「スポまち!長官表彰2021」(スポーツ庁主催)が14日、東京都内で行われた。玉城デニー知事と桑江朝千夫沖縄市長が、「スポーツ・健康まちづくり」優良自治体として室伏広治長官から表彰を受けた。都道府県として唯一表彰された玉城知事は「受賞を契機に各種施策に力強く取り組む」と力を込めた。

 全国から30自治体が受賞した。沖縄県は、「空手発祥の地」として地の利を生かした産業振興や、世界に愛好者がいる空手を通じて国際交流の活発化を進めるマーケティング戦略を盛り込んだ「沖縄空手振興ビジョンロードマップ」が評価された。

 玉城知事は、空手発祥の地を巡る「空手ツーリズム」など、2018年度から続ける取り組みを紹介。年齢や性別問わず浸透する沖縄空手について「沖縄県が取り組むSDGs推進の重要な役割も担っている」とし、「空手を沖縄経済を成長させる新エンジンにする」と意気込んだ。

 沖縄市は、沖縄アリーナなどの運動施設を活用したプロ野球キャンプの受け入れなど「スポーツコンベンション」の推進が評価された。桑江市長は、2023年に沖縄アリーナでバスケットボールの世界大会が行われることなどに触れ、「スポーツの力による経済成長、街づくりを進めていく」と語った。 (安里洋輔)