「園の上空飛ばないで」 部品落下4年 緑ヶ丘保護者ら催しで24日から動画配信


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米軍機からの落下物などについて芝居形式で伝える緑ヶ丘保育園の元保護者の(右から)与那城千恵美さん、宮城智子さん、職員の城間望さん

 【宜野湾】宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園に米軍機の部品が落下した事故から7日で4年がたち、同園の保護者らは18日、市内でイベント「ことりフェス~お空を飛ぶのは小鳥さんだけがいいな」を開催した。衣装を身に着けた芝居形式で、米軍機が今も園の上空を飛ぶ現状を伝え「求めているのは、園や学校の上空を飛ばないでほしいということだ」と訴えた。

 動画投稿サイト「ユーチューブ」内のチャンネル「チーム緑ヶ丘1207更新中」で、24日から無料配信する。部品落下事故から6日後には、普天間第二小学校に米軍ヘリの窓が落下する事故も起きた。今年11月には、MV22オスプレイから宜野湾市の民家の敷地に水筒が落下する事故も発生。保護者らは、空からの落下物が現在も続く沖縄の状況を指摘した。

 「チーム緑ヶ丘1207」会長の宮城智子さんは「動画を見てもらい、声を上げていいということを知ってほしい」と語った。与那城千恵美さんは「事故があったことはみんなに忘れてほしくない。普天間の状況はちゃんと伝えていかないといけない」と話した。

 (砂川博範)