BEERフィールドが「草野球沖縄一」に シニアはめいわ総建が初出場V オリオンスーパーベースボール


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
BEERフィールド―沖縄ゼネラルくすぶるず 1回1死満塁、本塁打を放ち仲間とハイタッチするBEERフィールドの与那覇廉(手前右)=19日、豊見城市の瀬長島野球場(大城直也撮影)

 草野球沖縄一を決める第26回オリオンスーパーベースボール2021中央大会(ラジオ沖縄主催、琉球新報社共催、オリオンビール特別協賛)は19日、豊見城市の瀬長島野球場で決勝を行い、BEERフィールドが前回覇者の沖縄ゼネラルくすぶるずを8―1で下し、チャンピオンカテゴリーの優勝を飾った。40歳以上が3人以上登録するシニアカテゴリーは、めいわ総建が3―0で大知建設を退け、頂点に輝いた。

 打っては6番与那覇廉(24)が2本塁打7打点と大暴れし、投げては新里武臣(24)と宮城清主(24)が最少失点に抑え、BEERフィールドが初出場で初の栄冠に輝いた。24歳が中心の若いチームで、攻守のバランスのよさや層の厚さを感じさせた。

 先発の新里は初回、前回王者・沖縄ゼネラルくすぶるずの先頭打者に自慢の速球を捉えられ、一発を浴びる。今大会初失点を喫し出ばなをくじかれたが、直後のその裏、打線が同点に追いつきなおも1死満塁。与那覇が「フルカウントから置きにきた真っすぐ」を本塁打にし、BEERフィールドが一気に試合の流れを奪い返した。

 五回裏2死一、三塁の場面では、再び与那覇が甘く入った初球を逃さず左中間へ柵越え、試合を決定づけた。

 新里は二、三回とツーシームやスライダーなどを織り交ぜた配球に切り替えて追加点を与えず、四回からは宮城が継投。安打や四死球で先頭打者を出す場面もあり「テンポよく投げられなかった」(宮城)ものの、後続をしっかり断った。

 チーム発足から1年ほどしかたっておらず、新里は「(優勝して)他のチームに注目される存在になったので、負けないよう連覇を目指したい」と意気込みを語った。
 (當山幸都)


新川が被安打1 完封勝利を飾る/めいわ、投球術光る
 

 先発の新川誠也(41)が被安打1の好投を見せ、めいわ総建がシニアカテゴリーで初出場初制覇を飾った。打線も好機を逃さず得点し、比嘉智樹監督(41)は「主力が出場できなかったが、全員でつないで1点を取る野球ができた」と振り返った。

 めいわは初回1死一、三塁の場面で、内野ゴロが併殺崩れとなる間に1点を先制。四回には内野安打を含む4安打を集中させて2点を追加した。

 新川は要所でコーナーを突くカットボールやツーシームがさえた。「体力的にきつくなったところはタイミングをずらすよう心掛けた」といい、長年の経験に裏打ちされた投球術でチャンスをつくらせなかった。初優勝を受けて「来年も連覇を目指したい」と語った。
 (當山幸都)


▽シニアカテゴリー決勝

めいわ総建
 100200|3
 000000|0
大知建設

 (90分時間切れ)
(シ)新川―上江洲
(大)外間、仲宗根―屋宜

▽チャンピオンカテゴリー決勝

沖縄ゼネラルくすぶるず
 1000000|1
 500030×|8
BEERフィールド

(沖)高安、真栄城、小谷、與那嶺、銘苅―喜屋武
(B)新里、宮城―新垣
▽本塁打 神谷(沖)、与那覇2(B)