モバイルプリンス
今年も、お仕事の中で小中学生のゲームに関するトラブル相談をたくさん受けました。
「ゲームでたくさん課金してしまった」「夜遅くまで長時間ゲームをやって昼夜逆転した」「ゲームで知り合った人と直接会ってトラブルになった」などなどです。
人気のゲームは昨年に引き続き「フォートナイト」「荒野行動」「Apex Legends」などの対戦ゲームでした。
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ゲームソフトは内容に応じて対象年齢を区別する「レーティング制度」が設けられています。暴力的な表現、キスや下着の露出などの性表現が入ると対象年齢が上がっていきます。
なお、日本ではフォートナイトは「15歳以上対象」、Apex Legendsは「17歳以上対象」となっています。「その年齢以下の人は禁止」ということではありませんが、フォートナイトなどは対象年齢に達していない小学生に大人気【※1】という少しねじれた状態になっています。
※1 小中学生に大人気 … 小学生に人気のあるYouTuberや漫画雑誌などがオススメしていたことで、ゲームがさらに人気になるという効果もありました。保護者からすると禁止にしたいところでしょうが、子どもたちの共通の話題になっている部分もあり、禁止とルール作りのさじ加減が求められるでしょう。
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ゲームでトラブルにならないため、ルールを作っている家庭も多いと思いますが、そもそも「小中学生に大人気のゲームは、小中学生が対象年齢に入っていない」という点は押さえておかないと、ルールを作る意味がないかもしれません。
こうした対戦ゲームは、非常にスリリングで刺激的。言い換えると、心や身体に負担がかかるので、小中学生が長時間行うと眠れなくなったり、攻撃的になったり、友人間でのもめ事が起きやすくなるということです。
冬休みや年末年始のお休みでゲーム時間が増えるかもしれませんが、ぜひとも対象年齢を意識してやってほしいと思います。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。