「平和の大切さ次代へ」 知事、県内6団体を表彰 草の根平和貢献賞


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 平和につながる身近な社会貢献活動に取り組む個人・団体をたたえる「第2回ちゅらうちなー草の根平和貢献賞」の表彰式が19日、那覇市の県立博物館・美術館で開かれた。玉城デニー知事は「皆さまの素晴らしい功績をたたえ表彰することで、県民一人一人に改めて平和な世の中を構築・維持する大切さを考えいただく契機となることを期待している」と述べ、選出した6団体に賞状を授与した。

第2回ちゅらうちなー草の根平和貢献賞に選ばれた6団体の関係者ら=19日、県立博物館・美術館

 受賞者は一般部門で南風原平和ガイドの会、特定非営利活動法人メッシュ・サポート、伊禮門清吉氏(味自満チェーン代表者)。学校関係部門はうるま市立宮森小学校、糸満市立糸満中学校、県立八重山商工高校観光コースが表彰された。

 沖縄陸軍病院南風原壕群20号などの案内や、沖縄戦の証言の聞き取り活動などを行う南風原平和ガイドの会の井出佳代子会長は「戦争の事実を伝え、平和の大切さを発信していきたい。戦争という誤った道に行かぬよう、平和を訴えていきたい」とあいさつした。

 戦争体験者の証言を聞き取り、非体験者による戦争体験の継承に取り組む八重山商工観光コース2年の大浜祥子さん(16)は「二度と同じことを繰り返さないために、戦争のことを次の世代に伝えていきたい」と前を見据えた。
 (狩俣悠喜)