もし車内でテロが起きたら…琉球バスと糸満署が対応訓練


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棒を振り回す犯人役に対し、盾などを使い取り抑えにかかる警官=16日、糸満署

 【糸満】糸満署(山内修署長)と琉球バス交通(小川吾吉社長)は16日、バス内でのテロを想定した対応訓練を同署で実施した。犯人役の警官が車内で煙を出すと、運転手は安全に乗客を避難させ、駆け付けた警官が犯人役を取り押さえるなど、本番さながらの訓練となった。

 テロの際の官民の連携を確認し、危機意識を向上させることが目的。電車内で乗客が切りつけられる事件が相次いだことを受けて実施された。

 車外で可燃性液体や棒を持ちながら暴れる犯人役を、駆け付けた警官4人が盾などで応戦しながら取り押さえた。

 訓練後、小川社長は「乗客の安全第一に警察とうまく連携できた。今後に生かしていきたい」と話した。山内署長は「テロの未然防止は警察だけでは実現できない。バス会社や自治体の協力が不可欠だ」と話した。
 (友寄開)