【沖縄】うるま市平安座島に伝わるタコ取り用の伝統漁ンヌジグワー(ウデナガカクレダコ)捕り体験会がこのほど、沖縄市の泡瀬干潟で行われた。
これは卒業論文で平安座島のタコ漁の歴史について調べている沖縄国際大学4年の新垣正春さん(21)が地元住民の協力を得て開催したもので、本島で「シガヤーダコ」と呼ばれているンヌジの好物であるマダライモガイの貝殻を糸でつなぐ伝統漁具「ンヌジベント」作りを経て行われた。
この日は沖縄国際大学経済学部地域環境政策学科の砂川かおり講師や学生、一般参加者など42人が、漁具作りを指導した平安座島の前森治勝さんや玉栄章宏さんから漁のこつを教わり挑戦した。
家族で参加した山内小学校2年の宮城らむねさん(8)は「初めてタコを見た。かわいいからお家で飼いたい」と笑顔で話した。漁終了後は、ンヌジ入りおにぎりを食べながら親睦を深めた。
(喜納高宏通信員)