【金武】米軍キャンプ・ハンセンで新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)が発生していることを受けて沖縄県は22日、金武町立体育館の駐車場に無料の臨時PCR検査場を設置した。基地従業員や周辺の飲食店員らが次々に検査を受けた。24日まで。
町民は検体の採取容器を受け取り、車の中で唾液を採取して提出した。翌日には検査結果がメールなどで通知される。
ハンセンで働く60代男性は「同僚が1人感染した。訓練中はマスクを外す米兵もいる。着用を徹底してほしい」と求めた。ハンセンに隣接する繁華街「新開地」でバーを経営する70代女性は「クラスター発生後、週末まではマスクなしの米兵が大勢出歩いていた。感染していなければいいが」と眉を寄せた。ハンセン内の建設現場で働く30代男性は「クラスターの中で働くのは怖い。幼い子どもがいるので気を付けなければ」と不安げに話した。
PCR検査は1日当たり100~150人分を用意している。問い合わせは(電話)098(968)8436。
(岩切美穂、写真も)