企画展に合わせて県は沖縄伝統空手道振興会の協力を得て、主な県内道場の門下生である海外39カ国の道場主224人を対象にアンケートを実施した。今年6月14日から8月12日までに、181人(74%)が回答。空手発祥の地、沖縄への訪問回数は「6回以上」が最多で44.8%、次いで2~3回が19.3%と続くなど複数回の来訪が約8割を占めた。「行ったことがない」は11%だった。
基本情報の空手道場の開設年数と沖縄来訪回数を組み合わせたクロス集計から、開設から6年以上の人たちで、空手発祥の地としての沖縄への求心力が高まり来沖回数が増加する傾向があることが分かった。一方で開設5年以内の30人のうち43%は来沖経験がなかった。開設年数を重ねることに比例して来沖回数が増加しており、「沖縄の大先生の訪問や、発祥地巡りと思われる行動原理を見ることができる」とした上で「今後は戦後の沖縄空手をけん引してきた先生方の世代交代の中で、これまで以上に本場空手の求心力を高めることができるかが課題となる」と分析している。
そのほか、自国での空手の認知度では「かなり知られている」が83.4%と最も多く、「ある程度知られている」の13.8%と合わせ、各国で高い認知度を誇ることが分かった。空手を始めたきっかけは「強くなりたい」が36.5%、沖縄空手の魅力は「鍛錬法」が82.0%で最も多かった。