中部商業の光﨑・宜保が男子で県勢初V 全国高校対抗ボウリング


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県勢初優勝を飾った中部商の(左から)光﨑脩・宜保和志(JBC提供)

 ボウリングの第28回全国高校対抗選手権最終日は26日、三重県の津グランドボウルで決勝トーナメントが行われた。光﨑脩・宜保和志(中部商)が優勝した。同大会で男子の県勢優勝は初。8チームで競う決勝トーナメントは1ゲームマッチで行われ、中部商は1回戦で福岡香椎、準決勝で千葉商大付に勝利。決勝は417点で西海学園(長崎)を破った。中里隆星・座波政斗(首里東)は8位、女子の高良紗恵・稲福心衣奈(中部商)は7位入賞だった。予選敗退した那覇商の儀間奈菜美は709点で女子のハイシリーズを獲得。県勢は2019年に宜保・西島本有生(中部商)が準優勝している。

 集大成となる大会で光﨑脩・宜保和志(中部商)が最高の結果を射止めた。決勝の相手は日本代表ユースの選手もいる西海学園(長崎)。光﨑は「決勝は8フレーム目までは接戦だった。終盤で相手が崩れたが、こちらは平常心でプレーできた」と集中力を切らさなかった。2人とも数少ない左利き。「(左利きが投げる)レーン上のラインが荒れることが少ないので有利」と説明する。

 2年前、準優勝を経験している宜保の脳裏には苦い思いがよみがえった。「決勝で緊張してしまい、スコアを落とした。同じ失敗をしないように、部活で投げているんだと思い込むようにした」と気持ちをコントロールして挑んだ。県勢の仲間の応援にも背中を押され、スコアが崩れることはなかった。「脩は、総合ビジネス科で3年間一緒。相棒と言える存在で共に優勝をつかむことができてうれしい」と感謝した。

 光﨑は県外大学へ進学予定で「沖国大が優勝した全日本大学選手権で頂点を狙いたい」と決意を込める。

 宜保は「専門学校に進むけど、一般で競技を続けたい」と意欲を見せた。
 (大城三太)