全国高校サッカー、西原が「4度目で初白星」挑戦 あす強豪・桐光学園戦


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31年ぶり4度目の出場となる西原=23日、西原高校

 第100回全国高校サッカー選手権は28日、東京・国立競技場で開幕する。31年ぶり4度目の出場を決めた県代表の西原は、1回戦で3年ぶり12度目の出場となる桐光学園(神奈川)と対戦する。試合は29日午後0時5分から神奈川県の等々力陸上競技場で行う。過去3度の出場は全て初戦敗退で、初白星を目指す。

 西原は前線からのプレスや夏から磨きをかけてきた得点力が持ち味。県大会は八重山、宮古を大差で下し、那覇、浦添を3点差以上離して勝利。決勝では宜野湾を2―0で退けた。

 全国初戦の桐光学園は強豪ひしめく神奈川県大会を5試合1失点で勝ち上がった。強固な守備を突き崩せるかが勝敗の鍵を握る。

 玉城俊輔主将は「お世話になった監督やコーチ、保護者やOB、試合に出られないメンバーのために結果で恩返ししたい。堅守速攻で攻撃的な西原らしいサッカーで、一つでも多く勝ち進みたい」と意気込む。FW座覇駿は「桐光学園は神奈川の激戦を勝ち上がった強いチーム。相手に引けを取らないプレーをして得点したい」と力を込めた。

 中盤を担うMF山田涼太は「相手の個性や弱い部分はチームで情報共有している。前線からのハイプレスでボールを奪えそうな場面ではスピードを上げて取りに行きたい。中盤でゲームメークしチャンスをつくりたい」と闘志を燃やした。

 玉城真哉監督は「やれることはやってきた。桐光学園は守りも強いが、攻撃力もある。物おじせずに全員が力を出し切れるような試合にしたい」と述べた。

 大会は都道府県大会を勝ち上がった48代表校(東京2校)が参加する。新型コロナウイルスの影響で前回は実施されなかった全代表校による開会式も行う。東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムだった国立競技場の使用は第92回大会以来で来年1月8日の準決勝、10日の決勝で使われる。

 (大城三太)