西原、粘りあと一歩届かず 桐光学園に0-1で惜敗 強豪に最後まで食らいつく 全国高校サッカー


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桐光学園―西原 前半、セーブする西原のGK・仲村=等々力

 サッカーの第100回全国高校選手権第2日は29日、首都圏8会場で1回戦15試合が行われた。県代表の西原は桐光学園(神奈川)と神奈川県の等々力陸上競技場で対戦し、0―1で惜敗した。前半は桐光学園の猛攻を受けたが、GK仲村太希がファインセーブを連発、DF陣も体を寄せてマークを徹底し0―0の同点で折り返した。後半は8分にコーナーキックから先制点を奪われた。少ないながらも攻撃チャンスはあったが、同点に追い付けなかった。

 0―1と惜敗した西原だが、強豪の桐光学園に粘り強い守備で最後まで食らいついた。

 前半は右サイドから猛攻を受け、クロスの応酬を受けた。その度に重田統哉、玉城俊輔主将らDF陣がはじき返し速攻を狙った。中央、サイドからのドリブル突破には体をいち早く寄せ徹底マーク。フィニッシュのシュートを不利な体勢で打たすなど0点に封じた。

 後半は左サイドから崩され、8分に失点。その後も猛攻に耐え続けた。

 西原の持ち味は前線からのハイプレス。高い位置でボールを奪い、ショートカウンターから得点を狙いにいったが、堅実な相手の守備を突き崩すことはできなかった。

 玉城主将は「後半は疲れもあり声掛けが少なくなった。全体的にしんどくなってきた」と球際での主導権争い、中盤でのパスミスもチーム全体で目立った。

 最後は晴れやかな表情で「結果は負けだけど自分たちのサッカーをプレーで表現できた。支えてくれた方々へ感謝の気持ちを持って沖縄に戻りたい」と胸を張る。後輩たちに「自分たちの戦いを目に焼き付けてほしい。来年またこの舞台に戻ってきて、初勝利を挙げてほしい」と思いを託した。
 (大城三太)


▽1回戦

桐光学園(神奈川)
1―0(0―0,1―0)
西 原(沖縄)

▽得点者【桐】豊田

 【評】攻められる時間帯が続いたが、GK仲村太希のセーブ力を発揮し猛攻に耐えた。後半序盤で1点を失ったが、ハイプレスで体力を失いながらもDF陣が粘り、追加点は許さなかった。DF背後のスペースを狙い、サイドからのクロスで攻めたが、単発に終わりつながらなかった。

 一番粘り強い試合

 西原の玉城真哉監督の話 結果は悔しい負けだが、これまでで一番粘り強い試合をしてくれた。西原らしいサッカーができた。もう1戦させてあげたかった。サイドからの攻撃が単発に終わってしまった。後ろから2、3人目が飛び出す厚みのある攻めがしたかった。