ベチバー植栽で土壌の流出防げ! 児童ら親子で150メートル、1000本を植える 八重瀬


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真剣な表情で作業に取り組む子どもたち=11日、八重瀬町富盛区

 【八重瀬】大雨が降るたび農地斜面から流れ出る土を防ごうと、八重瀬町富盛自治会(照屋健区長)を主体に11日、土壌流出防止対策のためのベチバーの植栽が富盛区内であった。あらしろ児童クラブ(仲間泰施設長)の親子と町土木建設課職員、NPO法人おきなわグリーンネットワーク(西原隆理事長)のスタッフが連携した。

 大雨で農地から流れ出る土は、付近を通る県道に泥水がたまり通行の妨げになり、付近住民を困らせている。

 作業前、あらしろ児童クラブの子どもたちには、赤土が海に流れ出てサンゴに悪影響が出る映像を見てもらい、ジオラマ模型を使って土砂が流れ出る様子とベチバーを植えると流出防止になる様子を比較観察してもらった。その上で、ベチバーを植える目的や意義を西原理事長が分かりやすく説明した。

 その後、児童クラブの近くにある対策農地に移動し、おきなわグリーンネットワークのスタッフ指導を受け、土壌流出防止用のベチバーを親子で協力しながら植えていった。

植栽を終えて記念撮影をする参加者

 お父さんの宮城貴浩さん(31)と2人の姉と参加した宮城大和ちゃん(3)は元気よく「3本植えたよ!」とインタビューに答えた。これを聞いたお姉ちゃんの奈緒ちゃん(5、白川幼稚園)は「この後5本植える!」と宣言、さらに8歳の今日花さん(8、白川小2年)は「10本植えた!」と胸を張った。

 作業は約150メートルの長さのグリーンベルトにベチバー千本を2条植えして1時間ほどで終了した。
 (喜屋武幸弘通信員)