2022年は選挙イヤー 宜野湾市長選は9月29日任期満了 松川氏2期目出馬か


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南城市役所

 2022年は県知事選を筆頭に、国政は3年に一度の参院選があり、7市、11町村で首長選挙、30市町村で議会議員選挙が実施される統一地方選が重なる「選挙イヤー」だ。名護市辺野古の新基地建設を巡る県と政府の対立構図が続く中、最大の政治決戦となる知事選に向けて政治的な動きは活発化している。復帰50年の節目を迎え、新たな沖縄づくりのかじ取り役を県民は誰に託すのか。その行方が注目される。

 宜野湾市は、松川正則市長(68)が9月29日に1期目の任期を迎える。松川氏は周囲の要望があれば、再選出馬に向かう可能性を示している。オール沖縄を中心とする市政野党側は対抗馬の人選を急ぐ方向だ。

 松川氏の任期は玉城デニー知事と重なっており、4年前と同様に、市長選と知事選が同日実施となる可能性がある。

 松川氏は「必要とされるなら、その段階で相談したい」と述べるなど、2期目に前向きとみられる。与党側も現職の意向を優先しながら、出馬に向けた環境を整えていく見通し。仮に出馬が見送られる場合は、市議会議長の上地安之氏(63)を推す声もある。

 野党側の人選は現時点でほぼ白紙に近い。今後、県議の玉城健一郎氏(36)や現職市議、教育関係者、前県議らが選考対象に上るとみられる。しかし、名前が出た有力者がことごとく辞退して難航した前回同様に、人選作業は長期化することも予想される。
 (金良孝矢)