首里、奥山姉妹を中心に高さで勝負 3度目挑戦<春高バレーあす開幕>


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 バレーボールの全日本高校選手権(春の高校バレー)が5日、東京体育館で開幕する。沖縄代表で2年連続13度目の出場となる男子の美里工は石川工と対戦する。2年ぶり3度目の挑戦となる女子の首里は米沢中央(山形)と戦う。いずれも昨夏の北信越全国総体に出場し、予選は接戦に持ち込んだが、一歩及ばなかった。主力の3年生はチームに残り、悔しさをばねにオレンジコートを目指してきた。磨きを掛けた力を存分に発揮し、初戦突破で勢いに乗って上位進出を狙う。県代表の初戦の1回戦は男女とも大会第1日の5日に行われる。

まずは初戦突破を目指す女子の首里

 3度目の春高挑戦権を得た首里。県勢は全国に比べ高さに課題を抱えていたが、双子の奥山日菜子、日芽子姉妹を中心に身長170センチ以上の選手をコートに3~4人送り込み、高さで勝負できるチームに仕上がってきた。

 予想されるスタメンの平均身長は168センチ。高さのある1年生が県予選を経て新戦力として数えられるようになった。攻撃力やブロック力から日菜子がセンターにとどまりがちだったが、1年生の成長で得点力の上がるサイドからも打てるなど、幅広い攻めが可能になった。

 それでも初戦の米沢中央(山形)は高さでさらに上をいく。日菜子は「ブロックが全部高い」と、その攻略を勝利の鍵に挙げる。

 サーブカットからの得点率も重要だ。要は日菜子の対角ポジションに入る日芽子とリベロの宮城千裕。左利きで得点源でもある日芽子は「責任を持ってプレーしたい」と気を引き締める。

 主将の日菜子は「県予選もサーブカットが崩れなかったから優勝できた。全国でも当たり前のことをできることが大切になる」と力を込めた。1年生でベンチ入りしてオレンジコートを経験し、強い首里を築いてきた奥山ツインズが2年越しの飛躍を目指す。
 (謝花史哲)